連載企画の次なる銘柄は、国内通信事業の巨人、NTT(9432)です。
同社は日本最大手の通信キャリアであり、NTTドコモに続きNTTデータも完全子会社化するなど、大胆なグループ再編を進め、事業効率化とシナジー創出を図っています。
今回の投資判断の決め手は、何と言ってもその株主還元策の魅力に尽きます。15期連続増配という強固な実績に加え、2,000億円規模の自己株式取得など、積極的な姿勢が投資意欲を掻き立てました。
投資を開始した時点では、配当利回りが約3.5%で推移しており、高配当株としての魅力が十分でした。
現在の株価は買値近辺で安定していますが、現時点ではインカムゲイン(配当)狙いの色彩が濃い投資です。しかし、今後の注目は、光技術による革新的なネットワーク「IOWN(アイオン)」構想の実現による、中長期的な収益成長です。
通信事業には政策リスクも付きものですが、この未来への成長投資と連続増配を支える強固な経営基盤に期待を込めて、ホールドを継続したいと思います。


