次に私が目をつけたのは、大手塗料メーカーの中国塗料(4617)です。
同社は、国内でトップシェアを誇り、世界でも大手4社に数えられる船舶用塗料を主力に、工業用塗料やコンテナ用塗料にも展開しています。
当時の指標は、配当利回りが3%程度でPBRは1倍割れと割安感はあったものの、「利益の割には配当が少ない」という印象が残りました。
しかし、この状況こそがチャンスだと判断したのです。
背景には、以前からニュースでも報じられていた、東証からの要請があります。すなわち、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」として、企業には株価を上げる施策が強く求められていたからです。
中国塗料は業績が悪くありません。もしこの東証の要請に応える形で増配を実施すれば、それは間違いなく株価にプラスに働くと判断し、購入を開始しました。
結果として、私の願いが叶った形となり、一気の増配が発表されました。現在も増配基調が続いており、引き続き継続保有していくつもりです。


