日経平均67,000円の光と影。年初来安値が続出する「超・二極化相場」で、ちょっぴりオーナー気分を味わうための逆張り戦略

二極化 ブログ

こんばんは、りつです。
6月1日、日経平均株価は取引時間中(ザラ場)に67,000円台に到達し、歴史的な水準を更新しました。ニュースやSNSではお祭り騒ぎ——さぞかし投資家のみんながホクホク顔かと思いきや……実際のポートフォリオを見て、こう呟いている方も多いのではないでしょうか。
「私の持っている株、年初来安値なんだけど……?」
そう、今起きているのは、一部の「AI・半導体関連株」だけが異次元のロケット発射を見せ、それ以外の多くの優良銘柄が地面に置き去りにされているという、極めて歪な「超・二極化相場」です。
今日はこの相場の裏側を紐解きながら、私たちバリュー投資家が今、何を考え、どう動くべきかについてお話しします。

■ 指数だけが踊る「二極化相場」の正体

なぜ、日経平均が歴史的高値圏なのに、年初来安値をつける銘柄がこれほど多いのか。理由はシンプルで、海外からの巨額の資金が、ごく一部の「値がさ半導体株」だけを狙い撃ちして買い上げているからです。
日経平均は、特定の大型株の動きに全体が引っ張られやすい性質があります。そのため、AI・半導体セクターが急騰すれば、他の多くの銘柄が値下がりしていても、指数は見栄えの良い「最高値水準」になってしまうのです。
実際、市場関係者からも「AIや半導体など一部の銘柄に集中している」との声が上がっており、加熱感への警戒も高まっています。結果として、業績は堅調でしっかりキャッシュを稼いでいる伝統的な企業や、PBR1.0倍を大きく割り込んでいるような割安株から資金が抜け、不条理なほどに売り込まれる現象が起きています。

■ 今後に役立つ!この相場を生き抜くための「2つの処方箋」

一見すると、置いてけぼりを食らって焦る地合いですが、視点を変えれば「これほどワクワクするバーゲンセールはない」とも言えます。私たちが今後に向けて仕込むべき戦略は以下の2つです。

① 「割安放置された実力派」を1株ずつ拾う絶好のチャンス
全体が半導体の熱狂に沸いているからこそ、財務が盤石で、利回りが魅力的な高配当株・バリュー株が、バーゲン価格(年初来安値圏)で店先に並んでいます。「みんなが半導体を欲しがっている時に、誰も見向きもしない優良株をそっと買う」。これこそが、将来的に大きな果実(インカムゲインとキャピタルゲインの両獲り)を得るための王道です。日経平均上昇の恩恵を受けていない銘柄こそ、今最も安全域が広いと言えます。

② 「フィジカル(物理)な強み」を持つ企業に注目する
AIがどれだけ進化しても、それを動かすには膨大な「電力」が必要であり、それを支える「重工業インフラ」や「物理的なハードウェア(産業用ロボット・工作機械・製造装置など)」が必要です。画面の中のAIブームが一巡したとき、次に資金が向かうのは、こうした「現実世界(フィジカル)を支える技術を持つ企業」です。ただ安いだけでなく、次の時代に必要とされる「強み」を持った製造業などのバリュー株を、年初来安値の今のうちに発掘しておきましょう。

■ まとめ:お祭りの熱狂から一歩引いて、本質を見よう

市場が一部のテーマだけで熱狂しているときは、ついつい「今からでも半導体に飛び乗るべきか?」と焦ってしまいがちです。
しかし、株価が実力以上に膨れ上がったセクターには、相応の急落リスクも潜んでいます。逆に、不条理に売られた年初来安値圏の銘柄たちには、相対的に下値余地が限られているという強さ(安全域の広さ)があります。
派手な打ち上げ花火に目を奪われることなく、足元の業績とバリュエーションをじっくり見極めて、「ちょっぴりオーナー気分」で本物の優良企業をポートフォリオに迎え入れていきましょう。
ピンチに見える二極化相場ですが、見方を変えれば、未来の種まきにこれ以上のタイミングはありません。じっくり、腰を据えていきましょう!