2021年から投資を続けている私にとって、三菱重工(7011)は「10倍株(テンバガー)」となった愛着ある銘柄です。
2025年は、中間決算前に4,699円という驚異的な高値をつけ、「どこまで上がるんだ!」という興奮に包まれました。しかし、2025年末の終値は3,840円。ピークから約18%の調整を経て、「三菱重工の相場はもう終わった」という悲観的な声も聞こえてきます。
しかし、本当にそうでしょうか? 私は、2026年こそがこの銘柄の「真の価値」が問われる年になると考えています。中期経営計画の最終コーナーで見えてきた、最新の展望をまとめます。
1.2026年度目標「事業利益4,500億円」への現在地
三菱重工は現在、2026年度を最終年度とする「2024事業計画」の真っ只中です。
利益目標: 事業利益4,500億円(2023年度比1.5倍)
配当の安心感: 新たに導入されたDOE(株主資本配当率)4%以上という指標。
2025年末の株価調整の一因は、物流子会社の業績下振れや一時的な利益確定売りでしたが、本業の「防衛」と「エナジー」の受注残高は過去最高水準を維持しています。DOEの採用は、たとえ一時的に利益が足踏みしても「減配を極力避ける」という強力な意思表示です。
2.株価を再び高値へ導く「3つの成長エンジン」
2026年に向けて、以下の3つの柱が「期待」から「確信(利益)」に変わります。
① 防衛・宇宙:売上1兆円のインパクト
かつて5,000億円規模だったこのセクターは、国策の追い風を受け売上1兆円の大台に迫ります。2026年は、開発段階だった長射程ミサイルなどの「量産フェーズ」が本格化し、利益率が向上する時期です。
② エナジー:データセンター需要が支える「ガスタービン」
生成AIの爆発的普及で世界的に電力が不足しています。三菱重工の「高効率ガスタービン」は、水素混焼への移行も視野に入れた「現実的な脱炭素ソリューション」として、北米を中心に引き合いが止まりません。
③ GX(脱炭素):世界シェアトップの誇り
「CO2回収技術」の実装化が進みます。2026年は、世界各地での実証実験が終わり、ライセンス収入やメンテナンス収益などの「ストック型ビジネス」が芽吹く年になります。
投資家が直面する「2026年問題」という名の懸念
もちろん、手放しでの楽観は禁物です。
円高・金利上昇のリスク: 1ドル=130円台への突入や国内金利の上昇は、グローバル企業である三菱重工にとって逆風となります。
受注の「谷間」への警戒: 2025年までの爆発的な受注増の反動で、一時的に「受注減」のニュースが出た際の、短期筋の売りには注意が必要です。
4.まとめ:3,800円台は「絶好の仕込み場」か?
2021年から保有している私から見れば、現在の調整は「健全な押し目」に過ぎません。
4,699円という高値は、少しばかり未来を先取りしすぎた数字だったのかもしれません。しかし、2026年に向けて事業利益が着実に積み上がれば、その高値は単なる「通過点」に変わるはずです。
年始からはまた上昇傾向に見受けられます。
三菱重工は、もはや単なる製造業ではありません。「日本の安全保障」と「世界のエネルギーインフラ」を支配するハイテク企業への脱皮。その成功を見届けるまで、私はガチホ(継続保有)を貫くつもりです。
※投資判断は自己責任でお願いします。

