2025年、年末の株式市場でひときわ強い存在感を放っているのが伊藤忠商事(8001)です。
皆様もすでにご存知かと思いますが、5分割という大胆な株式分割を経て、株価は2,000円の大台に乗ってきました。
分割前なら「1万円」の大台です。この凄まじい勢いの裏側にあるものは何か? 今回は、一投資家として、そして一人の「オーナー」として、その強さを解剖してみたいと思います。
数字が語る圧倒的な「稼ぐ力」と「還元力」
まず、私たちがオーナーとして注目すべきは、その盤石すぎる財務基盤と還元姿勢です。
盤石な「稼ぐ力」と「還元姿勢」
営業CF 6,092億円:圧倒的な現金の創出力。
11期連続増配 & 累進配当:減配しないという株主への強い約束。
1,500億円の自社株買い:積極的な市場からの株式回収。
総還元性向50%:利益の半分を株主にしっかり還元する姿勢。
利益を出しているだけでなく、それをどう「オーナー(株主)」に報いるか。その姿勢に一点の曇りもありません。特に「累進配当(減配しないという約束)」は、長期投資家にとってこれ以上ない安心材料です。
「川下(生活)」を制する者が時代を制す
伊藤忠の凄さは、還元だけではありません。驚くべきはその「成長投資の質」です。
特に最近の動きは、「商社=資源」という古いイメージを完全に塗り替えました。
セブン銀行との提携: コンビニの枠を超えた金融・生活インフラへの浸透。
ジェネリック医薬品企業への出資: 社会課題である医療コスト削減へのアプローチ。
これらはすべて、私たちの生活に近い「川下(消費者)」を囲い込む戦略です。景気に左右されやすい資源ビジネスとは一線を画す、この「生活密着型」の攻めこそが、今の伊藤忠の強固な収益基盤を作っています。
投資は「社会を知るための最高の学習機会」
今回、私が伊藤忠を詳しく取り上げたのは、単に「優良銘柄だから」という理由だけではありません。
彼らのビジネスを追うことは、「自分たちの生活が、社会とどう繋がっているか」を考える最高の学びになるからです。
「なぜ商社が銀行と組むのか?」 「薬局で手にする薬の裏に、どんな物流があるのか?」
自分なりにその「繋がり」を考えてみることが、情報の波に流されない「より良い投資判断」を生む。私はそう信じています。
結びに:2026年のオーナー宣言
2026年、株価は52,000円という高いステージにいます。 だからこそ、表面的な数字だけでなく、企業の本質——つまり「世の中にどう必要とされているか」を見極める眼が、これまで以上に重要になります。
伊藤忠のような「本質」を持つ企業を、ちょっぴりオーナー気分で見守る。
そんな、知的でワクワクする投資を今年も続けていきましょう!


