週末の楽しみだったTBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』が終わってしまいましたね。競馬好きの私としては、毎週「かぶりついて」見てしまうほど、心を揺さぶられる壮大な物語でした。
本日は、ドラマの感想を通じて、私たちが目指す長期的な投資や人生の目標達成に不可欠な要素について考えてみたいと思います。
⏳ 30年の物語を10回で描く「忍耐」の重み
妻夫木聡さん演じる栗栖が、競走馬を取り巻く人々と共に歩む物語は、約30年という長いスパンに及びました。
たった10回の放送でこの壮大な年月を描くのは、制作陣も大変だったと思いますが、だからこそ私たちは、物語に凝縮された「時間の重み」を感じることができました。
- 競走馬育成の途方もない忍耐力
一頭の馬を誕生から育て上げ、過酷なレースに出走させる。その過程には、人間側の想像を超えたアクシデントや怪我が必ず伴います。
競走馬がキャリアを終えるまでの数年間、関係者は常に最善の決断を下し、困難を乗り越える「相当な忍耐力」が求められます。
短期的な結果に一喜一憂せず、「馬の未来」という長期的な視点で育成を続ける。これは、私たちがバリュー株投資で成果が出るのを待つ姿勢と、驚くほど共通しています。
- 栗栖と加奈子の「待つ時間」
ドラマの中で、栗栖(妻夫木聡)が加奈子(松本若菜)にプロポーズした後、その返事を何年も待つという展開がありました。せっかちな私からすれば、「何年かかるんだ!」と心の中で叫んでしまうような、気の遠くなる話です(笑)。
しかし、その長い「待つ時間」があったからこそ、二人の関係は試され、深まり、最終的な決断が持つ重みと確実性が増したのではないでしょうか。
💡 投資戦略への教訓:「待つこと」が最大の武器
『ザ・ロイヤルファミリー』は、私たち投資家にとって、重要な教訓を投げかけています。
特に、前回考察したキリンHDのように、「海外比率20%」という長期的な目標を掲げる企業に投資をする際、すぐに結果が出なくても焦らない姿勢が不可欠です。
焦りは禁物: 短期的な株価の変動や、目先のニュースに反応して売買を繰り返すことは、競走馬育成で言えば、準備不足のまま馬を無理に出走させるようなものです。
長期的な価値を信じる: 企業が持つ技術力(日本食のIP化やD2ファイバの優位性など)や、長期戦略の実行力を信じて「待つ」ことこそ、私たちが市場で成功するための最大の武器になります。
人生の大切な決断と同様に、投資もまた、「時間をかけることで、価値が熟成する」ものなのです。
来年以降も、このドラマから得た「長期スパンと忍耐力」を胸に、冷静に、そして情熱を持って投資を続けていきましょう!


